こんにちは。 Amazing engineでフロントエンド・サーバーサイドを担当する高橋と申します。当ブログの開発担当者です。
当ブログはAsciidocファイルをGatsbyで変換し、Netlifyにホスティングするという構成になっています。今回からこれの開発で得た知見などを発信できればと思います。
今回はGatsbyをセットアップする流れを、初学者の方にもわかりやすくお話したいと思います。
Gatsbyを利用する準備
Gatsbyを使うためには、主に以下の3つが必要になります。
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Node.js
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ターミナル/シェル/コマンドプロンプトでコマンド操作
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gatsby-cli
大まかな流れとして以下のような流れになります。
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Node.js公式サイトでNode.jsのLTSをダウンロード・インストール
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Node.jsに付属する
npm
というコマンドを使って、gatsby-cli
をダウンロード -
GatsbyのHello-worldテンプレートを生成
Gatsby公式でも同様のチュートリアルですが、こちらではより簡単かつ絞り込んだものを提供できればと思います。
Gatsbyとは
GatsbyはReactベースで作られた静的サイトジェネレータです。
内的にGraphQLを使っている点がユニークで、すべてのデータをGraphQLに一度渡し、ReactとGatsbyがそこからデータを取得するシステムになっています。
Node.jsとは
javascriptを用いた実行環境です。
サーバー・スクレイピング・ページの生成など、数多くの事柄を実行することができます。
GatsbyはNode.js上で起動・ページ生成を行っているため、必須の環境になります。
ターミナル/シェル/コマンドプロンプト
コマンドインタプリタと呼ばれるもので、コマンドでコンピューターを操作することができます。
こんな感じのやつです。真っ黒・真っ白な画面に、英数字が表示されるアレです。
Node.jsやGatsbyを使うには必須になります。
ちなみにターミナル/シェル/コマンドプロンプトは、それぞれMac/Linux/Windowsのコマンドインタプリタになります。
Node.jsのダウンロード・インストール
Gatsby公式サイトではコマンドを使った導入方法を紹介していますが、今回はGUIを使ってわかりやすく行いたいと思います。
まずはhttps://nodejs.org/ja/[Node.js公式サイト]へ行き、〜.〜.〜 LTS 推奨版
と書かれたボタンを押し、Node.jsのダウンロードを行います。
ダウンロードされたファイルをクリックし、インストーラーを起動します。
これでNode.jsのインストールが完了しました。
ターミナルでNode.jsがインストールされたかを確認します。
node -v
v10.15.3
のように、Node.jsのバージョンが表示されれば成功です。
gatsby-cliのインストール
いよいよGatsbyをダウンロードします。
Gatsbyはgatsby-cli
という名前で、npm
というシステムに登録されています。
npm
はNode.jsに付属するパッケージ管理ソフトで、ターミナルからnpm install <パッケージ名>
と入力するだけで、簡単にパッケージをダウンロード・インストールできます。
Node.jsがインストールできている場合は、既にnpm
もインストール済みです。ターミナルで確認してください。
npm -v
6.9.0
のようなnpm
のバージョンが表示されるはずです。
このnpm
でgatsby-cli
をグローバル環境にインストールします。
npm install -g gatsby-cli
※MacやLinuxの方はpermission error
が出ると思うので、コマンド文頭にsudo
をつけてください
※Macの方は、XCode command line tools
が必要です。
Gatsby公式サイトを確認してください。
GatsbyでHello world!
準備が整いました。GatsbyでHello worldを表示したいと思います。
gatsby new hello-world https://github.com/gatsbyjs/gatsby-starter-hello-world
このコマンドで、hello-world
というフォルダ内にGatsbyのhello-worldテンプレートが生成されました。
続いてhello-world
フォルダ内に入り、Gatsbyで静的ページを生成します。
cd hello-world
このcd hello-world
というコマンドは、現在のディレクトリ内にあるhello-world
フォルダへ移動するコマンドです。
gatsby develop
最後にgatsby develop
でGatsbyにページを生成させます。
これでCompiled successfully.
が表示されれば、ローカル環境でGatsbyが実行されたはずです。
http://localhost:8000にアクセスしてください。
このようにHello world!
が表示されれば成功です。
まとめ
これでGatsbyの環境構築は完了です。
今回はHello world!
を表示するだけのページでしたが、Gatsby公式サイトではその他にもテンプレートが公開されています。
Gatsby Starter Linbraryから探してみてください。
次回はGatsbyで簡易的なブログを作りたいと思います。